イラマチオの意味と語源
イラマチオは、ラテン語の irrumatio から来た言葉です。語源には諸説あり、もとになった動詞 irrumare には「乳を飲ませる」に近い意味とする説があります。この動詞が、男性が相手の口に陰茎を入れて自分で動かす行為を指すようになりました。
古代ローマのラテン語では、口を使う側が動かす fellare(フェラチオの語源)と、入れる側が動かす irrumare が、はっきり別の言葉として使い分けられていました。
日本では、アダルト作品の題名などから「喉の奥まで深く入れること」という意味で使われることが多くなっています。ただ、もとの意味の中心は深さではなく、入れる側が動かし、口を使う側が加減できないという点にあります。
イラマチオは英語で何と言う?
英語でも irrumatio と書きます。ただし辞書や学術的な文章で使われる硬い言葉で、英語の会話ではほとんど使われません。
日本語の「イラマチオ」が「喉の奥まで入れる」という意味で使われているときは、英語では deep throat(ディープスロート)という言い方が近くなります。ローマ字の iramachio は日本語の読みをそのまま書いたもので、英語としては通じません。
フェラチオとの違い
どちらも口を使うオーラルセックスですが、違いは「だれが動かすか」です。強さや激しさの違いではありません。
| くらべること | フェラチオ | イラマチオ |
|---|---|---|
| 動かす人 | 口を使う側 | 入れる側 |
| 深さと速さを決める人 | 口を使う側 | 入れる側 |
| 口を使う側が離れられるか | 自分で離れられる | 入れる側が止めないと離れにくい |
| 語源(ラテン語) | fellare(吸う) | irrumare(「乳を飲ませる」に近い意味とする説) |
口を使う側が深さを決められないぶん、イラマチオは息苦しさや吐き気が起きやすく、止めるための約束がより大事になります。
体への負担と危険
イラマチオで起きやすいことを、先に知っておいてください。我慢して続けるほど危険は大きくなります。
- 息ができなくなる:喉の奥がふさがると息の通り道が狭くなり、えずきで呼吸も乱れます。顔が相手の体に押し付けられると、鼻からも息を吸えません。
- 吐く・吐いたものが気管に入る:喉の奥への刺激は吐き気(嘔吐反射)を起こします。吐いたものが気管に入ると、肺炎などにつながることがあります。お酒や薬で意識がぼんやりしているときは特に危険です。
- 喉・あご・口の中の痛みや傷:喉の痛みや声のかすれ、あごの疲れ、口の端や口の中の小さな傷が起きることがあります。
- 性感染症:オーラルセックスでも、クラミジアや淋菌の喉への感染、梅毒などがうつることがあります。コンドームを使うと危険を減らせます。
呼びかけに反応しない、呼吸がおかしい、唇の色が悪いときは、迷わず119番に電話してください。息苦しさや喉の痛み、出血が続くときは、医療機関で相談してください。
同意と「やめる合図」
イラマチオでは、口を使う側は話すことができません。だからこそ、始める前の約束がいちばん大事です。
- この行為について、始める前に同意をとる:フェラチオに同意したことは、イラマチオへの同意にはなりません。
- 声を使わない合図を決める:相手の脚や腕を2回たたく、手で押し返す、など。合図が出たら、入れる側はすぐに離れます。
- 合図がなくても止める:むせる、えずく、涙が出る、体がこわばる、手で押し返す、といった様子があれば止めて休みます。
- 頭や首を押さえない:口を使う側が自分で離れられない形にしないことが、窒息を防ぐいちばんの方法です。
- 酔っているとき・体調が悪いときはしない:同意の判断も、体を守る反射も弱くなります。
- 同意はいつでも取り消せる:途中で嫌になったら、そこで終わりにしてかまいません。一度いいと言ったから最後まで続ける、という決まりはありません。
相手の同意なく行えば、それは性暴力です。日本の刑法でも、同意のないオーラルセックスは重い性犯罪にあたります。嫌がっているとき、断れない状況(力や立場の差がある、酔っている、眠っているなど)でさせることも同じです。
よくある誤解
イラマチオは、フェラチオを激しくしたもの?
違いは強さではなく、だれが動かすかです。入れる側が動かせばイラマチオ、口を使う側が動かせばフェラチオです。
「イマラチオ」と「イラマチオ」、正しいのはどっち?
イラマチオです。もとのラテン語 irrumatio では r の音が m より先に来るので、「イラマ」の順になります。「イマラチオ」は書き間違いですが、指しているものは同じです。
アダルト作品で見るのは、苦しくないから続けているの?
アダルト作品は撮影と編集を経た演出です。実際には息が止まり、吐いたり喉を傷めたりすることがあります。作品の題名にある「強制イラマチオ」のような言葉も演出で、現実に同意なくすれば性暴力です。
練習すれば苦しくなくなる?
えずきやすさ(嘔吐反射の強さ)は人によって大きく違います。無理に慣らそうとすると喉を傷めることがあり、できなくても普通です。苦しくしたくないときは、口を使う側が深さと速さを決めれば十分で、その形はフェラチオです。
頼まれたら断りにくい……
断ってかまいません。したくない理由を説明する必要もありません。断ったことを責めたり、無理にさせようとしたりする相手とは、続けないのが安全です。
さらに知りたいとき
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